FXトレードというゲームをする目的は安定した利益を出すことです。この目的を果たす為(ゲームをクリアする為)には十分な利益の出せるトレードルールを構築し、一定期間(5年間~20年間)の検証作業を行い、十分な利益の出ている検証結果を示せる必要があります。FXトレードの検証作業で説明した②再現性確認の検証作業と④有効性確認の検証作業を行い、その検証結果によってゲームのクリアができたかどうかを判断します。検証結果は必ず紙に残します。ここではFXトレードというゲームのクリア条件について説明します。
ゲームクリア条件
FXトレードというゲームのクリア条件について、【easyモード】、【normalモード】、【hardモード】、【super hardモード】と4つのクリア条件を提示します。まずは【easyモード】からクリアして、徐々に難易度を上げて下さい。4つのクリア条件すべての資金管理は2%(トレード1回の損失額が残高の2%)とします。
【easyモード】
- 通貨:自分の得意な1通貨。
- 検証期間:5年間。
- 再現性:エントリーポイントが70%以上の一致。
- 年間平均利益率:100%、5年間なので元残高の2^5=32倍。
【normalモード】
- 通貨:自分の得意な1通貨+主要4通貨内の1通貨。
- 検証期間:10年間。
- 再現性:エントリーポイントが80%以上の一致。
- 年間平均利益率:150%、10年間なので元残高の2.5^10=9,536倍。
【hardモード】
- 通貨:自分の得意な1通貨+主要4通貨内の1通貨。
- 検証期間:20年間。
- 再現性:エントリーポイントが90%以上の一致。
- 年間平均利益率:150%、20年間なので元残高の2.5^20=90,949,470倍。
【super hardモード】
- 通貨:主要4通貨EUR/USD、USD/JPY、GBP/USD、AUD/USD。
- 検証期間:20年間。
- 再現性:エントリーポイントが95%以上の一致。
- 年間平均利益率:200%、20年間なので元残高の3^20=3,486,784,401倍。
ゲームクリア条件の説明
【easyモード】を例に説明します。
①通貨
通貨の種類は問いません。主要4通貨でなくても構わないので自分の得意な利益の出せる1通貨を選びます。
②検証期間
検証期間は5年間で、同じ5年間を2回繰り返します。どこの5年間でも構わないですが、連続5年間とします。(例:2001/1/1~2005/12/31、2013/1/1~2017/12/31等。)
③再現性
再現性というのは一定期間内の同じ局面で、どれくらい同じトレードができるかという事です。一定期間内で同じトレードが多く出来ていれば、再現性が高いトレードルールとなります。再現性が高いというのは、トレードルールの曖昧さが少ない事を意味しています。再現性を測るという事は、トレードルールの曖昧さを測るという事と同じです。同じ期間の検証作業を2回繰り返して、それぞれの検証結果のエントリーポイントの一致度で再現性(トレードルールの曖昧さ)を測ります。こちらの教材FXトレーダー必須の基礎技術を参考にして頂ければ分かる通り、エントリーポイントが決まれば半自動的に決済ポイントを決めることができるので、再現性(トレードルールの曖昧さ)はエントリーポイントのみで判定します。1年間ごとの検証作業で1回目と2回目のエントリーポイントが70%以上一致していればクリア条件を満たしている事になります。
④年間平均利益率
検証作業2回のどちらの5年間でも年間平均利益率を達成する事とします。年間平均利益率100%というのは元残高の100%増えるということで、1年間で残高が2倍になることを表しています。150%であれば元残高の150%増えるということで、残高が2.5倍になることを表しています。200%であれば元残高の200%増えるということで、残高が3倍になることを表しています。損失の出る月や年があっても構わないものとします。
まとめ
- 再現性確認、有効性確認の検証結果によってゲームクリア判断をする。
- 検証結果は必ず紙に残す。
- FXトレードのクリア条件は通貨、検証期間、再現性、年間平均利益率で決める。
- 再現性が高いとはトレードルールの曖昧さが少ないという事。
- 再現性はエントリーポイントの一致で測る。