FXトレーダーは何を見て、考え、何を根拠にトレードしているのでしょうか。ここでは現代の個人FXトレーダーがどのようにトレードしているのかを説明します。
FXとは
FXとはForeign eXchange=外国為替の略で、FXトレードとは外国為替証拠金取引のことです。安い時に買って、高くなったら売る。あるいは高い時に売って、安くなったら買い戻す。トレーダーは、このようにトレード(売買)をすることで利益を得ようとしています。その為に2つの分析手法と2つのトレード手法を用います。分析手法はファンダメンタル分析とテクニカル分析です。トレード手法は裁量トレードとシステムトレードです。(ファンダメンタル分析とはチャート以外の世界情勢や経済指標等でトレード判断をする分析手法のことです。テクニカル分析とはチャートを見てトレード判断をする分析手法のことです。裁量トレードとはトレーダー自身の相場観や曖昧な視覚的判断を用いたトレード手法のことです。システムトレードとはルールを厳格化して、自身の相場観や曖昧な視覚的判断を廃したトレード手法のことです。)
FXの分析手法
分析手法から見ていくと、現代の個人FXトレーダーの多くはファンダメンタル分析を無視してテクニカル分析のみを使っています。それには理由があり、FXトレードで安定した利益を得ようと思えば、利益の出せるトレードルールを順守してトレードをしないといけない為です。その為ファンダメンタル分析のような数値化、可視化できないもの、もしくは、しにくいものはトレードルールに加えることが出来ない、あるいは加えにくいので無視することになります。ファンダメンタルの要因もすべてはチャートに織り込まれているとして、すべてはチャートを見てトレード判断を行います。
FXのトレード手法
次にトレード手法ですが、限りなくシステムトレードに近い裁量トレードを行っている、という認識です。多くの個人FXトレーダーはテクニカル分析のみを使い自分で作った利益の出せるトレードルールに従い、作業のように毎回同じようにトレードを繰り返します。FXトレードは作業ゲーと言われるのはそういう訳です。(作業ゲーとは単純作業の繰り返しのゲームのことです。)しかしFXトレードで大事なのは作業ゲー部分のトレード自体ではなく、その前段階のトレードルールを作ることにあります。FXトレーダーの仕事の大半はこの利益の出せるトレードルールを作ることに時間を割くことになります。この利益の出せるトレードルールは作ってみると分かるのですが、完全にシステム化するのは難しくトレードルールには曖昧さが含まれます。なので完全なシステムトレードとはならず、少なからず裁量が含まれます。
まとめ
- 現代の個人FXトレーダーの多くはテクニカル分析による限りなくシステムトレードに近い裁量トレードを行っている。
- FXトレードは最終的には作業ゲーになる。
- FXトレーダーの最重要の仕事は勝てるトレードルールを作ること。
- トレードルールには曖昧さが含まれる。
- ファンダメンタルの要因はトレードルールに加えない。